2014年01月

今日は、餃子の街ベジフル街道から、 1月15日に宇都宮市の二荒山神社で行われる「春渡祭」をご紹介します。 2c9142ba.jpg
毎年12月15日と1月15日の年二回行われるこのお祭り、 12月のほうは「冬渡祭」、1月は「春渡祭」と書きますが、 読み方は両方とも「おたりや」と呼びます。 祭礼は、冬、春ともに神事の内容は同じです。 宇都宮市内をはじめ近在の人たちでにぎわうこのお祭りは 平安末期ごろから始まり、年二回12月(12月)と1月(春)に行われるようになりました。 そして、中世(鎌倉末期~室町時代)からは神霊(神輿)が巡幸し、 家々に神霊を迎え、家内安全や無病息災を祈願するようになったそうです。 また、江戸時代中期頃からは防火(火伏せ)の御利益があるという信仰が加わり、 祭りの日は針仕事をせず、風呂も焚かない、という物忌みがされるように なったとのことですが、近年はその風習は途絶えています。 御旅所のかがり火に古神札や御守りを焼く風習はどんど焼きにかわり、 現在、古神符守札・正月飾りを社殿西側の炉で焚き上げる行事になっているのは ご存知の通りです。 c8903c57.jpg
二荒山神社 権禰宜の金子宗人さんによれば 年末と年初の風物詩になっている「おたりや」では 1年間ご加護いただいたお守りやお札を納め、 それを清い火をもって焚き上げています。 たき火は現代社会ではみられなくなっていますが、このお祭りは 昔ながらの伝統行事・宗教行事として、行政から例外的に認められています。 日本の信仰や生活習慣の一部としてこれからも続けたいと思います。 そう話していらっしゃいました。 春渡祭では、神輿の渡御をはじめ田楽舞も祭礼の一部です。 特に田楽舞は今年の稲の豊作を祈って、田植えの様子などを表現した 農耕儀礼としての踊りで、私たちの生活習慣や信仰の歴史が、色濃く残っています。 ぜひ、そうした祭礼もご覧になってみてはいかがでしょうか。 宇都宮の二荒山神社で行われる春渡祭は、夕方4時半から社殿で出御祭に続き、 本日夕方5時から下之宮前(パルコ前)のお旅所にて田楽舞の奉納、 5時半から神輿の渡御が行われます。 古いお札のお焚き上げは朝8時から夜7時まで受け付けています。 なお、神社周辺の道路は大変混み合いますので、 できる限り公共交通機関をご利用ください。 お問い合わせは二荒山神社、028-622-5271まで。 なお、1月15日の夕方の放送は、宇都宮の二荒山神社から 生中継で現地の様子をお伝えします!

今日は、足利佐野めんめん街道から、 来週火曜日 1月13日から3月14日まで、 足利市のココ・ファーム・ワイナリーで開催される 「サン・ヴァンサンのささやかなお祝い」をご紹介します。 da8a5eba.jpg
ヨーロッパでは冬のこの時期、葡萄の守り神サン・ヴァンサンに 今年の豊作を祈るというお祭りがあります。[E:wine] そこで、ココ・ファーム・ワイナリーでは、ちょうどこの時期にあたる 成人式のお祝いも兼ねて、ささやかなお祝いをするそうです。 この催しについて、専務取締役の池上知恵子さんにお話を伺ってきました。 伺ったのは12月。収穫を終えた葡萄の樹たちは眠りにつき、ひっそりとした風情。 そんな葡萄畑を眺めながらの取材もなかなかいいもんです。 今頃樹の中では、次の年への準備が始まっているんでしょうか…? 9f02714b.jpg
サン・ヴァンサンとは、よいワインを作る葡萄畑には必ず住んでいるという神様。 というか、葡萄畑の居心地がよくなって天上に帰らなくなっちゃったとか。[E:wine] でも、そのサン・ヴァンサンにかかれば、たとえ混ぜ物をした品質の 悪いワインなんぞがあれば、たちまち見抜かれてしまうといいます。 ココファームでもワインを作り始めて10年頃から始めたそうですが こころみ学園の園生たちがサン・ヴァンサンの役をやって ささやかに楽しんでいるそうです。 面白かったのは…と語る池上さん。 今年の豊作やみんなの健康と幸せを声に出してみんなで祈ったら サン・ヴァンサン役の園生の皆さんが「あいよ〜!」ですって![E:happy01] なんだかハッピーなひとときですね[E:heart04] ちょうどクリスマスの頃から1月中まで、葡萄の樹の剪定が行なわれます。 この作業によって、害虫なども取り除くのだそうです。 そして、ヨーロッパでは剪定した枝を焚き上げて、 サン・ヴァンサンに翌年の豊作を祈るんだそうです。 …あれっ? これって、なんだか日本のどんど焼きみたいですね。 そんな冬籠りの時期に、ホットワインなどを楽しむのも素敵ですね。 9c0f2575.jpg
この催しが行なわれるのは1月13日から3月14日のホワイトデーまで。 ちょうどイベントが始まる頃は、成人の日ですよね。 ココ・ファームワイナリーではこのイベント期間、お祝いを兼ね、 成人式を迎えた方にココファームの高級ワインをグラスでふるまうほか、 見学コースやテイスティング参加費も無料になるということです。 ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。 その他、このイベントの詳しい情報についてはココ・ファーム・ワイナリーの ウェブサイトもご覧になってくださいね! バレンタインにぴったりのコルク形のショコラや、ホワイトチョコにくるまった 干しぶどうなど、甘ーいスウィーツもいっぱいです![E:heart04] カフェでのお食事もゆっくりと楽しんでみませんか? b3024270.jpg
えへへ〜、私と中村アナは気ぜわしい師走の喧噪から離れて ゆったりランチしてきちゃいましたよ〜 e1a1bf5d.jpg
ココ・ファーム・ワイナリー「サン・ヴァンサンのささやかなお祝い」は 1月13日金曜日から3月14日、ホワイトデーまでの開催です。 営業時間はカフェが午前11時から夕方5時半まで。 ショップは午前10時から午後6時までの営業です。 お問い合わせは、0284-42―1194まで。

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今日は、餃子の街宇都宮ベジフル街道から、 今週土曜日 1月11日に、宇都宮市の上河原通りで行われる初市をご紹介します。 このブログの写真は昨年の初市の様子を撮影したものです![E:happy01] 雰囲気伝わるかな? c4ae5de7.jpg
地元の人によると、江戸時代から行われていると伝わるこの初市、 上河原通りいっぱいに露店が立ち並び、達磨や熊手、黄ブナなどの縁起物が、 売り子さんたちの威勢のいい掛け声とともに販売されています。 この初市について、宇都宮市街商協同組合 理事長の小倉さんにお話を聞きました。 5f9dc301.jpg
小倉さんによれば、ダルマはお札と同じく縁起物。 「まける=負ける」につながるので、昔のお客さんは、値段をまけてもらっても その上にご祝儀を載せて買っていったそうなんです。 だから、例えば3千円のものを500円値引きしてもらったら、 ご祝儀に500円載せて、3千円で買ったとか。 この話、関西の義母も知ってました!へえ〜粋ですね。 今ではあまり見られなくなりましたが、昔からこの初市では、 そうした売り手とお客さんとの交流も楽しみの一つだったようですね。 小倉さんは、自分の父親のころからのお客さんがいまだに来て お父さまの話をするんだ…って話してらっしゃいましたが、 そんなふうに、地元の人は一年に一回でも、また来たよーっと言って 買いに来る交流があったんですよねえ…。 f21528bc.jpg
それと、昔バナナの叩き売りだとか、がまの油売りなどの口上を 売り手が流暢に話しながらものを売る…そんな光景を 懐かしく思い出す方もいるんじゃないでしょうか。 このように、口上を述べながら売ることを「啖呵売(たんかばい)」というそうです。 小倉さんによると、昔は瀬戸物とか、七味唐辛子とかなんでもそうやって 売っていたねえ…と。 実は上の写真は七味唐辛子売りの露店。 ここで聴こえてきたのが、七味売りの流暢な売り口上だったんです〜! 放送で聴いた方、いいでしょ〜[E:notes] もうほれぼれ!と思わず音を録ってしまいましたが 今年も来るかなあ〜このお兄さん。 そんな、今では少なくなった売り手と買い手との風情ある交流を あなたもぜひ、楽しんでみてはいかがでしょうか。 77565679.jpg
昔からこの初市では、市神様を通りに祀って御祓いをしてから始めるということで、 そんなところからも、昔から続く年中行事らしさが感じられます。 宇都宮の初市は1月11日水曜日 午前10時から夜9時まで。 宇都宮市の上河原通りでの開催です。 お問い合わせは、宇都宮市街商協同組合 028-627-5011まで。 なお、お車の方は近隣のコインパーキングなどをご利用ください。 上河原通りは交通規制のため、周辺が混み合います。 出来るだけ公共交通機関をご利用下さいね。[E:coldsweats01]

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